当院では実用視力測定を導入しています。このページについてのご質問や、具体的な治療のご相談などはお気軽に医師にお問い合わせください。
一般的な視力検査では、ランドルト環「C」のマークの切れ目を見分けることで測ります。
この時、まばたきをしたりして、何かの拍子に一瞬でも判断できれば見えたことになります。しかし日常では、異なります。そこで、視力検査に「時間」という要素を加えて連続的に視力を測定します。この検査で、より実生活の環境に近い視力が測定できます。また、「ドライアイ」では、この実用視力が低下することが判明しています。
一般の検査と同じように、「C」のマークが、画面に表示されます。手元のレバーで切れ目の向きを示します。合っていると、次の表示は小さくなり間違っていると大きくなります。これを2秒おきに30回、1分間繰り返します。この検査で、開始時の瞬間視力と1分間の平均視力が計測できます。また瞬目(まばたき)の回数も計測します。
■ドライアイでは、この実用視力が低下することが判明しています。
■まばたきの回数は、ドライアイの判断の基準になります。
涙は、まばたきをすると目の表面に均一に広がるものですが、実用視力が低下している人は、そうではなく凹凸になっています。そうなると、目に入る光が拡散し、くっきりと見えなくなってしまう。これが「ドライアイ」の症状です。この症状を改善するために、ムチンの分泌促進が必要となります。ムチンとは、唾液・オクラなどに含まれるネバネバしたたんぱく質の1種で、涙の構成成分です。このムチンが、涙を均一に広げる一役を担っています。何らかの要因で、ムチンの分泌量が減ってしまうと、目の表面に涙が均一に行きわたらなくなり実用視力が低下することになります。したがってこのムチンの分泌を促進することが、実用視力の回復につながります。
※当院では、ムチンの分泌を促進する点眼薬を処方しています。
一般の保険診療の費用程度